Diary

事故は本当に残念


歴史は繰り返すもの


 「耐震データ偽造」のニュースが巷をにぎわせています。まさか違法な建築が行われ、検査機関もすり抜けてしまったなんて誰も想像だにしていなかった。

 ……「ホントにそうか?」とちょっと考えてみる。

 ユーザーの知らないところで、実はいろいろとやっているんじゃないかと少し意地悪く考えてみる。

 ユーザーのことを第一に考えて食品、製品、サービスを提供しなければならないのは基本中の基本なんですが、実はそれは「見える部分」だけではないのか。

 過去にだって、雪印乳業が大規模な集団食中毒を起こした際には、売れ残った牛乳を再利用して製品を作っていたなんてこともあったし、特に日本人は見てくればかり気にしてしまい、野菜なんかも見た目を気にして農薬がどのくらい使われているのか分からない(最近では有機栽培、無農薬、低農薬なんてのが出てきて状況は良くなりつつありますが…)。建物関連であれば、不必要なリフォームを繰り返す悪質業者もあった。

 これらと今回の事件は状況は似ているのではないか。ノンプロの僕らにはわからないところで、ごまかしている。


 消費者に対して食品、製品などを提供している人たち(僕も含めて)は、実際にそれらの作業をしているときに消費者のことを考えてものを作っているのかと考えると、実はそうでもなく、流れ作業で淡々とこなしているのが現状で、そこに「不可解な手順」が入ったとしても、ストッパーがかからないような気がする。

 食品、製品等を作る会社は、自社の製品の品質を上げ、リーズナブルな価格に抑えるという『クオリティ』の部分と、コストダウンやら売り上げを伸ばせやらの『儲け』を追及する部分の「二兎を追う者」になっている状態で、このバランスを取れずにどちらかの手を抜くケースなんてかなり発生しているんではないか。

 あまりに偏った見方かも知れないけれど、そんな気がしてならない。他にどのくらい似たような状況になって、今後いくつ発生するか分からないけれど、確実に同じようなことが発生するだろうと思う。

 「確実に発生する」との視点に立って、さまざまなものの審査体制は十分に敷いておくべきなんだろう。それもまた難しい話だろうと思うが。


 多くの人が真に笑って暮らせる世の中っていうものは、いつの日か訪れてくれるのだろうか。
2005年12月17日(土) No.345 (思馳◇社会)

今日も逝く


それって言い訳になるのか…?


 昨日、少し早く寝たおかげでちょっと体調が戻りました。なのに今日はまた遅い時間になっちゃいました(苦笑)。朝もすごく冷えていたし、イヤですねぇ〜

 5月に仙台育英高校の生徒たちが、飲酒運転のRV車に轢かれて3名が死亡する事故がありましたけど(
5/24の日記より)、その公判の記事が載ってました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051212-00000501-yom-soci

 検察は危険運転致死傷罪の上限の懲役20年を求刑したようですが、被告は『「酒は飲んだが、運転が困難な状態ではなかった。慎重に運転しようとしていた」と起訴事実の一部を否認し、危険運転にはあたらないと主張している。』(読売新聞記事より一部抜粋)と書かれていました。

 酒を飲んだ時点で「慎重に運転しようとしていた」というのはおかしいと思うんですが… そもそも慎重に運転するのであれば酒は飲まないでしょ(苦笑)。

 この危険運転致死傷罪ってのは、ふと思ったんですが、結果の内容にて適用される犯罪ですよね。検問で捕まれば単なる酔っぱらい運転ですけど、悪い結果が起こってしまったら重い罰に変わるという感じで、特殊な刑だなぁとも思えますよね。

 ただ、「危険運転」には当たらないのではないかという主張も、このスタンスから考えると結果的に重大な事故を起こしてしまっているわけだし、危険運転になるんでしょうね。

 眠くなってきてよくわからなくなってきたのでこの辺にしておきますが、とりあえずは反省して、亡くなった3人の償いを果たしてほしいと思います。故意に起こした事故ではないにしても、重大な過失あるいは未必の故意となりますし、その罪を背負っていかなければならないでしょうね。

 そんなこんなで飲酒運転は怖いのでやめましょう!!
2005年12月12日(月) No.335 (思馳◇社会)

システムだからこそ


 また東京証券取引所でトラブルが発生したようで… みずほ証券が、本当は61万円で1株を売りに出そうとしたところ、誤って1円で61万株を売りに出しちゃったそうで…

 これで1000億円を越える損失が発生するかもしれないなんて出てましたけど、1000億円なんて返せる額じゃないですよね。普通の会社とかだったら一発で倒産しちゃってますよ。メガバンク系列だからこそ持ちこたえられるんでしょうね。

 でも、失敗した張本人の方、さぞやガックリ来て居るんでしょうね。株価が61万円になったら1株売りたかったのに、株価が1円になったら61万株売るって入力しちゃってたんですからね。悔やんでも悔やみきれないというか… サラリーマンにはどうすることも出来ないお金ですしね。やっぱりクビとかになっちゃうんでしょうか?

 こんな失敗なんて、昔の立ち会いでのやり取りだったら発生しなかったんでしょうね。人と人とのやり取りだから、「それ、間違ってるだろ!?」って相手から指摘されたりするでしょうし。システムを介しているからこそ発生しているような気がします。

 どんなシステムになっているか知りませんけど、システム側でもう少しチェックしたり出来ないんでしょうかねぇ。そんなことを言ってシステムを変えた途端にまたシステムダウンしちゃったりして…(苦笑)
2005年12月08日(木) No.327 (思馳◇社会)

パンドラボックス


あねは? 僕には居ません(爆)


 今、建築設計書の耐震強度偽装問題で姉歯建築設計事務所の姉歯秀次1級建築士の動向がニュースで取りざたされています。

 事実は分かりませんけど、「コストダウン」というプレッシャーがこういう事件を起こした一つの要因なのは確実ですよね。誰が主導して手抜きをしようとしたかは分かりませんけど、まあ、簡単に思いつく手段ですよね、これは(苦笑)。

 下手すると氷山の一角かも知れませんよ。高層建築を行っている企業などはチェックに大わらわかも知れません。もし、姉歯建築設計事務所だけじゃなかったら、目も当てられなくなります。でも出てきそうですよね(汗)。

 でも、ある意味、僕がこの姉歯建築士の立場にいたら、「コストダウンさせないと他に仕事を回すぞ」と言われてやむを得ず…という風に考えてしまうかも知れません。仕事が減るってのは死活問題でしょうから。でも、やっちゃいけない悪魔の道。でも、そんな建物に住まわされたんじゃたまったもんじゃないですよね。

 あんまり「コストダウン」ばっかり考えるのも良くないですね。良いものは高いんです。良いもので安いものなんてなかなか見つからないですよ。


 それにしても、「あねは」なんて名字、聴いたことないですよね? 珍しい名字だなぁと思っていたら、ATOKではちゃんと変換できました。ATOK、秀逸ですねぇ〜(爆) 『あねはのあねはどこにいる?(姉歯の姉はどこにいる?)』なんて訳の分からない文章をふと思いついてしまいました。オヤヂギャグ過ぎる…(苦笑)
2005年11月24日(木) No.304 (思馳◇社会)

教育


 今、「たけしの日本教育白書」っていうフジテレビの番組を観ています。

 学校とは何か、教育って何、しつけって何だろう。いろいろと話が出ていて、目から鱗の話もありました。

 日本の教育って個性を潰すというか、画一的だっていうのは、もう周知の事実だと思います。国からの指導要領に基づいて教育をやっているんですけど、指導要領も細かいところまで踏み込まないで基本的な部分だけにして、後はそれぞれやってくれよっていうのでも良いような気がするんですけどね(苦笑)。

 「政策」として国が何かやるっていうような部分ではないのだろうなぁと少し思います。国で指導要領などのルールが、いわゆるレールとなって、そこからはずれる子供たちをカバーできない。もともと、1つの指導要領ではカバーなんか出来ないんですよ。「個性を伸ばす教育」なんていうことも言われていますけど…… うーん… レールに子供たちを乗せちゃったら、子供たちは自ら考えようとしなくなっちゃいます。「総合教育」でしたっけ、小学校とかでそれぞれ考えさせようとする時間がありますよね? でも、結局は現場の先生が、何をやらせようかと考えて、逆に「何をやっていいか分からん。何とかしろ」という話が起こる。子供たちも先生たちも、レールの上に乗った教育を受けているから、本末転倒な話になってしまうんだと思うんです。

 かと言ってねぇ… 現場の学校の先生も、話を聞くとサラリーマン先生みたいな感じの人が多くなってきて、余計なことをやらずに淡々と授業をされたりすることが多くなっているようで。ま、当たり前ですよ。何かやったら保護者たちPTAに文句を言われますから。

 保護者も保護者で文句を言うだけ言うけど、自分のところでは「怖いオジサンに怒られるからやめなさい」と、理由になっていないしつけを子供にしている。これでは訳分からなくなりますよ。

 番組内では、学校に5時間いればよい、先生のいないアメリカの学校っていうのが紹介されていました。全てを子供たちに任せることにより、子供に自主性を芽生えさせるというものでしたが、本当に驚きだったし、なるほどと納得させられました。自分でものを考えて、「やろう」と思わないと学習になりませんし。日本も見習う点が多いなぁと感じました。

 今の日本は、石原慎太郎東京都知事も言ってましたけど、頭でっかちになっているんですよね。知識は多く持っているんだけど、それをどうするか考える力などの肝心な部分が育っていないから、いろんな事件が起こるんだというのはもっともだと思います。これは僕も過去の日記に書いたことがあったかな、なんて思います。

 後は… シュタイナー教育ってのがあったんですけど、すっかり内容を忘れてしまいました(苦笑)。ドイツで発祥した教育方法だった記憶があるんですけど… これも自主性を重んじる内容だったと思いますが…


 ちょっと長くなってしまいました(汗)。やっぱり教育は大切なんですよね。それは重々分かっているんですが… 難しい問題です。
2005年11月12日(土) No.275 (思馳◇社会)

ものづくり


 「文化の日」って、日本国憲法の公布日だったんですね。知らなかった…

 にしても、1日に東京証券取引所で午前中にシステムが全面的にダウンして、取引が全く出来ない状態になったことがニュースになりました。システムは富士通製だということですが、僕の聞いた話だと、富士通ではHPで謝罪のコメントを発表していますけど、噛んでいるのは全体のシステムの一部だとか。ま、内容はよく分からないのでなんとも言えませんが…

 僕も仕事でシステム開発・運用に携わっているんですけど、僕は全くプログラムは分かりません。かっこよく言えば、「システムアドミニストレーター」的な役割でしょうか。組織の運用形態とかを開発部隊に伝える役目というか…

 そんなのを去年ずっとやっていて、2月〜5月まではワケ分からなくなってました。そもそも検討・開発期間が短すぎて、動かすのだけで手一杯だったんです。しかもシステム稼働テストは実質僕がやっている状態。開発部隊からはほぼ未テストで納入されるようなタイトなスケジュールだったんです。ちゃんと動くか本当に心配でした。それなりに重要な基幹システムだったので、失敗するわけにはいかなかったんですよ。

 なんとか稼働にはこぎ着けたものの、いろいろトラブルは発生してまして… 4月から稼働しているのに未だにトラブル発生中(苦笑)。開発期間の短さと無茶な改修が重なっちゃって… パッケージソフトがベースだったんですが、ずいぶん直しをいれてまして(苦笑)。

 そんなこんなでテストばっかりやっていたので、東証のシステムダウンはビックリ、というか興味が引かれました。大規模なシステムダウンを起こしたら、大きなリスクが発生するんだなぁということを改めて思い知らされました。開発部隊がそんなリスク背負わされて、しかも開発期間が短く、無茶な改修をやらされていたらミスは起こるべくして起こりますからね。

 僕の手がけたシステムもシステムダウンを何度も起こしました(苦笑)。原因も、システム自体がいろんな機能を持っているため、どこが悪いのか特定するだけで時間がかかりますから、正常稼働させるのに手間取るんです。

 でも、僕がシステムを担当して感じたのは、分業制が馴染んできてしまって、「ものづくり」の何かを忘れてきてしまっているように感じるんです。ぶつ切りに「もの」がつくられており、全体が見えていなくて、「ものづくり」のレベル全体が落ちているような気がするんです。大きなものの全部をひとりで作るわけには行かないでしょうけど、全体のコンセプトが見えなくて、『とりあえず作りました!』的なものが増えてるような気がします。気のせいかも知れませんけど。だからこそ、一部分だけテストしても、全体を見据えたら実は大問題の要素を抱えているかも知れないっていうのが見えないケースが出てくる可能性が発生するようです。

 IT業界では団塊の世代が退職を迎える時期が迫っており、技術が若手に受け継がれていなくて、システム障害が続発するような「2007年問題」なんてのが話題に挙がっているようで、確かにこれまで職人芸的にこなしてこられた方がいなくなってしまって、何も分からない若手だけが残るなんてことは十分考えられますからね。

 そんなこんなで、非常にシステム屋は大変なんだなぁと思った今日この頃でした。

 にしても、「工数」っていうのは中身分からなくてサッパリ分からん(爆)。なんか基準とかあるんだったら誰か教えて!

2007年問題をGoogleで検索してみる。
2005年11月03日(木) No.258 (思馳◇社会)

ズドーン、ガタガタグラグラ


1 2 34 5 6