Diary

ポップスオーケストラの意義 < 商業主義 = 財政難?


http://blog.livedoor.jp/kodama0607/archives/22985435.html

 コダマさんがブログで「物申す!」みたいな感じでおっしゃっているのを見て、ちょっと書いてみようかな、なんて。

 今回の『新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ(以下、略して「WDO」と言います。)』は新日本フィルハーモニー交響楽団がポップスをやるときの団体名になってますけど、いわゆる「肩肘張らずにオーケストラ音楽を楽しみましょうよ」という形で、ポップスに限らずにいろんなことをやってみたいというような話を久石さんはおっしゃっていたような気がします。

 ただ、今回「WORKS 3(リンク先はHMV)」というアルバムのリリース情報を見ると、演奏が『新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ』になっていて、曲目も久石さんの楽曲がほとんどではないかという見方が広がってます。

 おそらく、コンサートと連動して企画されたんでしょうね。ただ、これでは『久石さんの』ってのが先立ってしまって、新日本フィルとしてどうなんだろう、と思うわけです。曲目が久石さんのものばかりだったら、名目上はWDOにしておく必要性はないんです。でも唯一あるとしたら、営業的な部分でしょうか。「特別企画なんだ」「コンサートと連動」というような"特別感"を出すことによって、アルバムの売り上げを伸ばそうという戦略が若干感じられます。

 そう考えると、残念ながら「致し方ないのかなぁ」と思ってしまいます。オーケストラっていう団体を維持していくにはお金がかかるし、現在、どこの楽団も財政がひっ迫しているという話も聴きます。ドラクエだって、東京都交響楽団を従えて、となってますけど、都響側だってお金が入ってくると思って手を組んでやっているんですし。

 お金が無くなって演奏もできなくなったら楽団としては意味がなさなくなっちゃいますし、こういうこともアリ、なのかなと思います。もちろん、枕詞としては『残念ながら…』という言葉をつけて、ですけどね。


 でも、逆に僕は「WORKS 3(リンク先はHMV)」の方が、『?』っていう感じです。

 …ありゃ、ちょっと出かけてくるので、また後で追加しますです。
2005年05月29日(日) No.38 (好きなこと◇久石譲)

ポップスオーケストラの意義 < 商業主義 = 財政難?(2)


 それじゃ続きを。

 って、「
WORKS 3(リンク先はHMV)」の話ですね。

 確か「WORKS 2(リンク先はアマゾン)」でもいつぞや話題になったんですが、この作品、ライブ盤だったため「『WORKS』シリーズはこれまでの集大成としてリリースするのに、ライブ盤はおかしいんじゃないか? だったら『Symphonic Best Selection 2』としてリリースすべきだったんじゃ…」なんて話もありました。

 そう、「WORKS」シリーズって本来、久石さんのそれまでの作品の集大成ということで、当初はロンドンフィルを使って、映画音楽の礎を表現できていたと思うんですが、二作目ではそういったコンセプトが感じられなくなっちゃったのが淋しいところ。

 三作目がどうなるかは分かりませんけど、さっぱり最近の作品をオーケストラに、という感じが濃厚のようなので、やっぱり古いファンとしては「残念ながら」という言葉が付いちゃうのかも知れません。

 ただ、もちろん、これはこれで良い作品になるだろうと思います。「Oriental Wind(伊右衛門のCM曲)」はあのCMの厳かな雰囲気のアレンジをじっくり聴いてみたいと思うし、バスターキートンもどうなるか気になるし。


 なんか、コンセプトがあやふやになっちゃっているから、当初「三作」までとされていましたけど、そのうち「第四作」まで出ちゃいそうな感じがしますね。
2005年05月29日(日) No.39 (好きなこと◇久石譲)

うぅむ…