Diary

『ハウルの動く城』


 『ハウル』DVD購入後から、僕の頭の中はハウル一色に染まっています(笑)。昨日、『ハウル』の話をしたら、なんだか止まらなくなっちゃって…(苦笑)

 いや、個人的に嬉しいんですよ、いろいろと発見が出来たので。いろんなところで原点回帰しているところもあれば、シナリオとしてはこれまでより一歩踏み出したところへ到達しているというか… シナリオが破綻してそうで、今回は破綻してないような部分が新しい映画の新境地なんだろうな、と感じられたところというか… なんだかちょっと言葉にしづらいです。

 もうちょっと細かいことを書いてみたくなっちゃいました。でも、DVDが売り始められたばっかりだし… と思いつつ、ちょっと書いちゃいます。ですので、これから先は映画館で観た人とか、DVDを観た人のみ、「全文を読む」を押してください。ネタバレ有りです!




 個人的に映画館でまず引っかかっていたのは、「ソフィーはなぜ城を一度壊してから、再度立て直したのか?」ってことでした。この部分は多くの人が当時疑問に思ったことだろうと思います。作り直す意味がよく分かりませんでした。

 詳しいことは描かれていないんですが、おそらくはハウルをいろんな意味で助けたかったからだったろうと思います。まず、ハウルが守るべきソフィーたちがいる城を潰すことで、守るものを背負うリスクが少なくなるってことと、そもそも城の場所自体、魔法使いサリマンには気付かれているため、逆に城が存在すること自体が攻撃の目標になりやすい。そして、カルシファーが「ハウルとオレが組めば守れるのに」と言っていたんですが、ソフィーはそれをやらせたくなかったんだろうと思うんです。徐々に魔王と化していくハウルを止めたかった。それを止めるにはカルシファー、いわゆる悪魔とのつながりを止める必要があったわけです。なので、ハウルとカルシファーの2人の力で作っている城を一度崩して、カルシファーの力だけで城を建て直そうとしたんじゃないか、と僕は勝手に思ってます。


 それと、これは日記を読んでいるとある人から言われたんですが、「戦争が起こっている理由が分からない」と。確かに、何の戦争だか分からないし、ハウルもサリマンから逃げたり、そもそも臆病の割には、魔王の姿で戦場へ赴いている姿が映し出されていました。たしかに、これじゃ支離滅裂です(苦笑)。ハウルが戦場へ赴く理由は、ちょっと分かりませんでした。おそらくは戦争を止めさせたいためなんだろうと思うんですが、もう少し考えれば分かるかも知れません。

 でも、戦争の理由はたぶん非常にくだらないことだと思うんです。僕が思うにはカブが王国の王子だということなので、王子が拉致されたとかっていうことで戦争になったというような単純なことなのかな、と思います。戦争が起こる理由ってそんな単純なものなんじゃないかと考えてます。


 それと、最大の謎はハウルが悪魔と契約を交わした理由ですよね。自分の心臓を預けて、魔王になろうとした。そこまで強大な力を必要とした理由…… 難しいですけど、争いに縛られたくなかったから、でしょうか。戦争の片棒を担ぐのであれば、自分が悪魔になったとしても、自分の行きたい道を歩みたいとか… うーん、子ども時代にそこまで考えるのかな? それとも単純に子供心から未知の力を手に入れたいと思っただけなのかも知れない。うーん、難しいですね。


 ま、僕が書いたことは一つの見方にしか過ぎないので、他の見方もできると思うんです。映画を観てそれぞれが感じたことが、その映画のストーリーになりますので、それぞれ楽しんでみてください。みなさん、どんなストーリーを感じ取ったんでしょうか? …って、ひとりでごちゃごちゃ書いちゃったのであまり説得力がないですが…(苦笑)
2005年11月21日(月) No.295 (好きなこと◇宮崎駿(ジブリ))

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